レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci はルネサンス期を代表する芸術家で、代表作に「モナ・リザ」「最後の晩餐」「ウィトルウィウス的人体図」が挙げられます。
小学校の美術室にモナ・リザの複製画があり、絵の正面・右側・左側どこに立ってもモナ・リザから見つめられているような気がして、不思議な絵だなと思ったことを覚えています。後にルーブル美術館で本物を観た時は、思いのほか小さいなという印象でしたが、感動したものです。
1452年4月15日-1519年5月2日
フィレンツェ共和国(現在のイタリア)
アセンダントは射手座、太陽牡牛座、月魚座です。
目に見えないものを扱いたい欲求(月魚座)、それを安定維持するエネルギー(太陽牡牛座)で満たしていく。画家としての知名度が最も高いですが、科学、解剖学、天文学、建築学、幾何学、物理学等多くの分野で手稿を残したと言われています。
射手座アセンダントの博学な印象と重なります。ダ・ヴィンチと検索すると肉体美のキーワードが出てきますが、射手座アセンダントの所以でしょう。
ダ・ヴィンチ作と言われている作品数は10数点と言われ、多作ではありません。それはダヴィンチが細部までこだわった完璧な作品(MC乙女座)を求めていたからだと思います。
出生図を見てまず目につくのは
・APの海王星とMCがコンジャンクション
AP(Aries Point)牡羊ポイントは、活動宮(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の0度(オーブ2度以内)を指します。APポイントにある天体は公的、社会的に大きな影響を持つと言われます。
天秤座0度に位置する海王星は、理想を形にして社会に打ち出していく芸術家そのものです。天秤座の守護星は金星なので、作品が美しくバランスが取れていることも大切です。
・土星逆行
土星逆行は、幼少期に何らかの理由で然るべき父親像を得られなかった可能性が示唆されます。父親と疎遠であったり、父親が家庭内で独裁的であったり、状況は様々です。ダ・ヴィンチは裕福な公証人である父と、農夫の娘である母との間に嫡出子として生まれ、父は結婚離婚を繰り返していることから、頼れる権威者としての父親像は乏しかったことが容易に想像できます。
牡羊座水星(4ハウス)と土星(10ハウス)オポジションの形成は、開拓者精神と冷静沈着な側面を備えていることを示唆し、様々な分野で手稿として形に残したことと繋がります。
・太陽と冥王星のタイトなスクエア
5ハウス牡牛座太陽へ冥王星がタイトなスクエアを形成していることから、人生を通して自分がわくわくすることの極度の追究がテーマと言えます。牡牛座は安定維持するエネルギーであり、職人気質です。そこに冥王星が加わることで、飽くなき探求心を持ち続けていたと思います。
コメント