【ホロスコープ】マザー・テレサ 献身の生涯

マザーテレサは現在の北マケドニア共和国出身のカトリック教会の修道女。「もっとも貧しい人々のために働くこと」を使命とする神の愛の宣教師会の創設者で、インドの貧しい人々に献身的に尽くしたと言われます。

1910年8月26日-1997年9月5日(87歳)
オスマン帝国(現在の北マケドニア)

太陽は乙女座、月は牡牛座です。
このホロスコープでまず目につくのは、乙女座水星と双子座冥王星のタイトなスクエア。

時間が正しければ、7ハウス(他者)と9ハウス(外国)の領域に力が入ります。乙女座は奉仕、健康がキーワード。冥王星は生死を含めて0か100の天体です。10代の頃からインドで修道女として働きたいと強い思いがあったようですが、自分がやらなければならないという一種の強迫観念があったでしょう。

彼女がインドの「死を待つ人々の家」で貧しい人々に人生を捧げたことと重なります。


土星逆行は、幼少期に何らかの理由で然るべき父親像を得られなかった可能性が示唆されます。彼女の父親はマザーテレサが8歳の時に急死しています。

牡牛座の土星は獅子座の金星とタイトなスクエア(90度)を形成。獅子座は太陽が支配星なので、自ら光を発するサイン(星座)です。獅子座の金星は、周囲から尊敬されたり注目されることが好きです。そこに土星がスクエアのアスペクト(角度)を形成していることから、皆の前に出て、自己表現して注目集めたいのに、ぶっ飛ぶことが難しい感じです。現実世界で役に立つことに地道に努力を続けることが得意です。

マザーテレサの、見返りを求めず人生すべてをかけて貧しい人、病気の人、孤児や末期の人のために尽くしたその姿勢は、世界中の人から讃えられ、ノーベル平和賞を受賞し、2016年にはカトリック教会から聖人に認定されました。

列聖は、キリスト教の模範になるにふさわしい信者として地位があげられたわけですが、列聖日は2016年9月4日。マザーテレサの出生図のMCにトランジット(その時の天空の配置)の冥王星がタイトなスクエアを形成しています。MCは公的な側面で、公にそのイメージが不動のものになったという感じです。

死後も出生図のホロスコープは生きています。アーティストが死後、急にブームになったりすることがありますが、トランジットと関係していることが多いです。

マザーテレサの成し遂げたことは素晴らしい一方で、尊い神話だけではないことを指摘する人もいます。資金の資産管理(沢山寄付はあるが、インドの施設は粗末なまま)や、末期の人への洗礼推奨や医療ケアの質等。

色々な見方はあるものの、考えを実行に移して人生を全うする生き方から学べることはあると思います。

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